スペイン旅行 ~1日目 バルセロナ~

1日目 バルセロナ

バルセロナでは日本ではとても体験できないような刺激的な1日を送った。

朝7時30分 
まずはグエル公園へ向かう計画だった。
というのも、グエル公園は通常一人10ユーロかかるのが、朝8時までに入場すると無料で中を観光できるからだ。
これは使わない手はない、といそいそとタクシーを配車し我々はやってきたタクシーに乗り込んだ。

 

Hola! (こんにちは)

 

そう爽やかに挨拶をするタクシー運転手。
目的地を告げて、早速グエル公園へ発進した。

軽快にタクシーを飛ばす運転手。
法定速度など全く気にせず、全速力だ。
5分ほどたって、今まで(当然のように)シートベルトを締めていなかった運転手が、なにやら突然シートベルトを締め始め、急に減速し始めた。

 

ゴン!

 

という音とともに、今まで味わったことのない衝撃が体を襲う。
持っていたスマホはタクシーの後部座席まで吹き飛んだ。
一瞬なにがあったか分からなかったが、タクシーともう一台の車が側道に止まった。
どうやらすぐ後ろを走っていた車に当たったようだ。


自分の体のおかしなところがないか確認する。
特に問題なさそうだ。

警察の到着を待ってる間に、一連の運転手の行動を思い返していた。

 

………さてはこいつ、当てにいったな?

客乗せて当てに行くとはとんでもないファッキンクソ野郎だ。
見下げ果てたクズとはこいつのことか。

 

ここでタクシーのメーターを見ると動いてないのにメーターが動き続けていた。
止まったときは6.6ユーロだったのに、いつの間にか10ユーロになっている。
…まさか、上がった値段請求しねぇだろうな?
普通なら「お代は結構です」となりそうなもんだが、相手は見下げ果てたクズ、請求してきてもなんの不思議もない。

警察からの事情聴取も終わり、自分達でタクシーを拾いなおすことに決めた。
そこでタクシーから立ち去ろうとすると、やはりというか予想通り10ユーロを請求してきた。
「てめーマジなめやがって。死ね。」と心の中で思ったが、とりあえず否定してまぁ6ユーロなら出すよと伝えた。
すると向こうは「じゃあ7ユーロだ。これ以上は下げられない。」と言ってきた。
「競りじゃねぇんだぞ。なにが下げられねぇだ。」
と思ったが、そいつはこちらのスマホを奪い取り、支払いボタンを押して立ち去った。

………その場に呆然と立ちつくしてしまったが、体は無事だったのだ。
それだけで良しとしよう。
そう思い直し、予定していたグエル公園へ別のタクシーで向かった。

 

グエル公園
結局到着は8時30分となった。
無料の時間ではないので、当然10ユーロ支払い(ここでもひと悶着あったが今回は割愛)、グエル公園へ入った。

高台から見える景色

 

よく見ると可愛らしいトカゲ

この曲線美がたまらん。

 

チュロス
サグラダファミリアの予約が10時45分だったので、1時間ほどグエル公園を観光を切り上げてサグラダファミリアへ向かった。
サグラダファミリアの周辺においしいチュロス屋さんがあるとどこかのブログで読んだので行ってみることに。

バルセロナでは朝ごはんとしてチュロスが有名で、みんなチュロスを温かいチョコレートにつけて食べるらしい。
最初は「そんな甘いものに甘いもの足して気持ち悪くなりそう」と思っていたが、全くそんなことはなかった。
日本のチュロスはそれ単体で食べられるように砂糖をまぶしまくっているが、こちらのチュロスは甘くないので、チョコレートにつけて丁度良い甘さとなるのだ。
最初は5本も食べれるか?と思っていたが、食べてみると一瞬だった。
日本にもオープンしないだろうか。


サグラダファミリア
ガウディの生前、自らが生きている間には完成しないことを理解しつつも、作成したかった建築物、サグラダファミリア
建物の外側にはイエスの生誕、受難を表現した建築物が並ぶ。

生誕のファサード

 

受難のファサード


教会の外部は彫刻などで飾られる一方で、内部はかなりシンプルな作りとなっている。

ケルン大聖堂ではステンドグラスでキリストの生誕などを表現されているが、こちらは外部の彫刻がその役割を担っているので、ステンドグラスもなにも絵が描かれていない。
その代わりなのかは分からないが色合いはすごくきれいで、太陽が昇る東側は青っぽく、沈む西側は赤っぽく配色しているようだ。

ケルン大聖堂のステンドグラス

 

東側のステンドグラス

 

 西側のステンドグラス

 

.パエリア

本場のパエリアは海鮮の旨味が存分に引き出されていて、とてもおいしかった。

スペインに来たら是非堪能して欲しい。

 

.その他

サバトリョにも行ったが、疲れきっており「あー、可愛らしい建物のだなぁ」としか思わなかった。

 

ガウディの作品を堪能したいのであれば、バルセロナで2日過ごすことをオススメするが、移動手段にはくれぐれも注意していただきたい。

そういえばガウディも生涯の最後は交通事故で亡くなったそうだ。

もしもガウディの街で交通事故を避けたいのであれば、少なくともタクシーの利用は控えた方が良いだろう。